日本茶の産地と品種

                                                   栃木県小山市 日本茶カフェ 「ちゃみせ 茶るん」
                                                              銘茶 茶挽舎

<日本茶の主な産地>

茶は秋田・岩手・宮城県などでも栽培されていますが、「○○茶」などとして、商品として経済的に産出される北限は、茨城県大子町と新潟県村上市を結んだラインだといわれています。

【関東甲信越】新潟県(村上茶)・栃木県(黒羽茶、鹿沼茶)・茨城県(奥久慈茶、猿島茶)・埼玉県(狭山茶)・東京都(狭山茶)・神奈川県(足柄茶)・山梨県(南部茶)・長野県(伊那茶)

【中部近畿】静岡県(静岡茶、多くの産地銘柄茶)・岐阜県(美濃茶)・愛知県(西尾茶、新城茶)・三重県(伊勢茶)・滋賀県(近江茶)・京都府(宇治茶)・兵庫県(丹波茶、母子茶)・奈良県(大和茶)・和歌山県(紀州茶)

【四国中国】島根県(出雲茶)・岡山県(岡山茶)・山口県(山口茶)・徳島県(阿波茶)・香川県(香川茶)・愛媛県(愛媛茶)・高知県(土佐茶)

【九州沖縄】福岡県(八女茶)・大分県(大分茶)・佐賀県(嬉野茶)・長崎県(彼杵茶)・熊本県(熊本茶)・宮崎県(宮崎茶)鹿児島県(鹿児島茶、知覧茶他多くの産地銘柄茶)・沖縄県(沖縄茶)

他にも、たくさんの産地があります。

<日本茶の品種> 


【やぶきた】

  在来種より選抜。品質と収穫量に優れ、茶種としての総合力が高く、全国で広く栽培されている。約75%の占有率を持つ。試験場の藪の北側で栽培された為、やぶきたと名づけられた。
  

【ゆたかみどり】

  【あさつゆ】の実生から選抜。濃厚な味わいと緑色の水色が特徴。ほとんどが鹿児島で栽培されている。【やぶきた】に次ぐ占有率を持つ。


【あさつゆ】

  宇治在来種の実生から選抜。渋みの少ない旨みと甘みが特徴。天然玉露と言われる。主に鹿児島で栽培されている。


【さえみどり】

  【やぶきた】と【あさつゆ】から生まれた品種。早生種のなかでは超優良品種で、90年代から栽培が急増している。主に鹿児島が産地。

【べにふうき】

  アッサム種を母に作られたカテキンを多く含む品種で、紅茶やウーロン茶などの発酵茶に向く。静岡や鹿児島が多く栽培。

【つゆひかり】

  2000年に登録された新しい品種。【あさつゆ】を父に持つ。マイルドな旨み、さわやかな香りが特徴。

【さやまかおり】

 【やぶきた】の自然交配種から選抜された。渋みが出やすいが比較的広く栽培されて占有率は高い。埼玉、静岡が主な産地。

【香駿(こうしゅん)】

  2000年に登録された新しい品種。「くらさわ」×「かなやみどり」。優しい甘みのある香気がある。

【蒼風(そうふう)】

  2002年に登録された新しい品種。「やぶきた」×「印雑131」。アッサム種系の特徴を有し、発酵茶に加工される。

*品種の紹介は 漸次増やしてまいります。